一口に中華料理といっても、北京、四川、上海、広東と大きく4つに分類できますが、今回はそういった本格専門レストランではなく、大衆的な中華料理店を想定しています。麻婆豆腐や酢豚、炒飯といった標準的なメニュー構成で、それを調理できる厨房設計をしています。
【想定条件】
営業時間:昼11:00~14:00、夜17:00~23:00、客単価:昼700円、夜1,200円程度
中華料理店の厨房の特徴と言えば、なんといっても中華レンジです。
中華料理の基本である炒め用、さらに麺類のスープや麺茹用、平たいナベをかけられる餃子用、これらの一部またはすべてが組み合わさったものが中華レンジです。
火口の組み合わせは実にさまざまで、規格製品のラインナップも多数ありますが、オーダー製作で料理人の方の好みと厨房の広さ等の制約に対応した中華レンジを設置することも多々あります。
一般的なガステーブルなどとの違いは、丸底の中華ナベにあった形状(丸いナベ受けの部分をマンジュウといいます)はもちろんですが、中華レンジ自体に水栓がついており、レンジトップが一段下がっていて後方(もしくは前方)に排水溝があるので、その場でナベを洗浄することができる実に合理的な仕様となっています。
このほかに点心など蒸し物用に蒸し器を設置する場合もあります。ナベを振る音等が大きいので、客席から遠い側の壁際に加熱機器を並べることが多くなります。
炒め物/麺類/チャーハン/餃子
(客席:34席、厨房面積:24.0平米)
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